逆転完全勝利した裁判例03〜損害の根拠を潰す戦略〜

query_builder 2026/07/07
コンサルティング
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今回は、建築裁判の損害賠償請求事件に対して、私たちが具体的に大いにお役に立った例をご紹介します。

実話ですが、関係者は全てイニシャルで表し、金額などの数字は「概要」です。

東京都内における、比較的大規模な再開発事業での係争でした。

依頼主は、当該ビルに入居していた店舗を運営する経営者でありましたが、再開発のために「転居することが出来ず、退去期限を過ぎて入居したまま」だったために、「増額した工事費の損害賠償請求事件」の被告となりました。


一般的な感覚から考えると、「退去しない方が悪い」という論理も成り立つかもしれませんが、それぞれの店舗や法人にとって、「適切な付近の移転先」がなければ、「退去できない」状況となります。

特に、店舗は「立地が大事」であり、「立地に歴史がある」場合は、適切な条件でないと「退去したくても退去できない」状況になることもあります。


私たちは、被告となった会社Xの代表者Y氏の方と会い、色々とお話ししましたが、代表者は、大変立派な方であり、話をした結果、「退去したくでも出来なかった」理由がよく分かりました。

そこで、私たちはコンサルティングを行い、一生懸命お力になることを決意しました。

自治体が関与する再開発事業だったため、裁判においては、被告Xは苦しい立場でした。


この裁判の前に、「退去させたい」側である原告Aは、裁判所に申し立てを行い、強制退去させた上で、様々な訴訟を提起して、勝ち続けていました。


その上で、原告Aは「遅延による工事費の増額」を、会社Xに求める訴訟を提起したのでした。

この流れは、「裁判官の視点」から見ると、極めて分かりやすい構図です。

そして、「損害の根拠」であるのが、「工事契約書」でした。

この「工事契約書」は、当然のことながら、「被告Xの退去遅延に付随する工事」であり、「すべては被告Xに原因がある」工事でした。


私たちは、裁判開始直後からコンサルティングに加わり、鋭意資料を調査している中で、多数の不自然な点に気づきました。

その点は、被告Xの代理人弁護士であるKに続けて報告し、意見書の作成準備を行なっていました。


被告Xの要望により、私たちも出廷し、本裁判を傍聴しました。原告側代理人は、異常なまでに強気であり、「期日の設定」に対して、「なぜ、そんなに書面作成に時間が必要ですか?」などと大声を張り上げ、私たちから見ると「叫んでいる」かのように見える状況でした。

それもそのはず、とも言える状況でした。

どうやら、原告代理人からすれば、いわゆる「勝ち筋」の裁判であり、「ひたすら書面、書証を元に押せば絶対勝つ」裁判だったようです。


異様なまで強気の原告代理人でしたが、2,3回の期日で、当方の代理人弁護士Kが「敗北宣言」するに至ってしまいました。

あまりに進行が早い、と感じましたが、「不自然な点が多すぎる」ことに対し、私たちは「まだまだ戦える」ことを強く主張しました。

その結果、被告Xの社長Y氏は、私たちの主張を軸に係争を続ける決意をしました。


代理人弁護士が、いわば「白旗を上げた」状態でしたが、私たちは、緻密な論理を組み立て、逆転勝訴的な和解に持ち込みました。

「白旗」状態から、この逆転勝訴的和解に、強引に持って行けたのは、一つの大きな戦略がありました。

それは、原告が「損害の最大根拠としている書証」を「潰すこと」でした。

次回は、「損害の最大根拠としている書証」を潰した、具体的な話をご紹介します。

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