弁護士と相性が合わない時〜大事な担当弁護士との信頼関係〜|建築裁判・紛争・不動産裁判

query_builder 2024/01/18
コンサルティング
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建築紛争・裁判の当事者である方は、ほとんど全ての方が弁護士に代理人を依頼します。

原告・被告共に、自分自身で裁判を戦うことは、法律上は可能です。

ところが、裁判というのは特殊な世界であり、原則として弁護士に代理人依頼する方が望ましいでしょう。

ただし、問題は相応の費用がかかることです。

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特に、訴訟金額が高額になる建築裁判・紛争では、着手金だけでもかなりの金額となるケースがあります。

着手金が数百万円となることは普通で、かなりの負担となります。

この時、「弁護士をどのように選ぶか」は極めて重要です。

「友人・知人に弁護士がいる」方や「弁護士を紹介してくれる友人・知人がいる」方は、その方になるでしょう。

弁護士選定の経緯は様々ですが、弁護士との相性や弁護士への信頼感は重視しましょう。

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かつて、知り合いの医師から「クリニック内装工事」に関する訴訟の相談を受けました。

この時は、医師に顧問的存在の弁護士がいて、すでに裁判が始まっていました。

途中から「裁判で旗色が悪いから、協力して欲しい」と相談を受け、意見書作成を引き受けました。

詳細に設計図書や工程表などをチェックすると、工事業者側の明確な法律違反が発覚しました。


建築裁判では損害賠償事件が多いので、「法律違反は、どの程度の損害か」を主張する必要があります。

現実的に「法律違反が損害に直結する」ことは少ないですが、主張は可能です。

このことをしっかり意見書にまとめ、依頼者の医師・私・弁護士と打ち合わせをしました。

ところが、この担当弁護士に対して、私は即座に強い不信感を抱きました。

個人的には、弁護士は「依頼主の為に戦う」姿勢であって欲しいです。

ところが、この弁護士は「依頼主の話を一応聞く」が、相手方の主張も重視する「不思議なスタンス」でした。

弁護士というよりも、牧師のような方でした。

到底「相手と戦う」雰囲気になかった為、僕は医師に「弁護士の変更をした方が、ご本人のため良い」と伝えました。

これは、私と被告の立場であった医師が「直接の知人」であったことが大きいです。

もし、被告である医師が「弁護士の方の紹介」である場合は、立場上、このようなことを伝えることはありません。

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元々、代理人である弁護士からではなく、知人であった医師から直接依頼を受けたので、率直な意見を伝えました。

この私の意見に対して、

「確かに僕もそう感じていた」

と被告であった医師は言いました。

実際、医師は兼ねてから、弁護士への不信感を持っていました。

「打ち合わせする度に、前の話の確認が多く、しっかり仕事していない様に思うんだよね」

こう話していた医師でしたが、

「でも、代理人の弁護士を変えるのは、なかなかね・・・」

「弁護士変更」は一般的にハードルが高いため、そのままとなりました。


結局、裁判が進行した最終段階で医師から電話がありました。

「全面敗訴になりそうだから、今から弁護士を変えたい。紹介できますか。」と。

ここで私の友人の弁護士数名に相談しましたが、判決直前での弁護士変更は難しかったのです。

結局「ほぼ全面敗訴」となり、医師は「自分の直感やあなた(私)の意見通りにすれば良かった」と大変後悔していました。

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このように、弁護士との相性や信頼感を極めて重要です。

ご自身の直感や印象を重視して、依頼する弁護士を決定するのが望ましいでしょう。


「弁護士に相談したいけど、建築に詳しい弁護士を探すのが大変」という方も多いかと思います。

建築訴訟・不動産紛争等に詳しい弁護士に心当たりがない場合、弊社が優れた能力を持ち、信頼性が高い弁護士をご紹介できます。

私たちが信頼する弁護士たちは、法律に極めて詳しく、依頼主の為に「一生懸命戦う」方々です。

弊社と取引のある様々な優れた弁護士の方々が、東京及び関東・近畿・中部・九州など各方面におります。

これらの地域以外のクライアントに対しても、私たちや弁護士が出張して対応出来、日本全国対応可能です。

不安に感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


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