石神井公園の集合住宅 5〜新築マンションの工事現場・基礎工事〜|建築設計・工事監理
根切工事:石神井公園の集合住宅
地盤改良が無事に完成し、いよいよ基礎工事に入ります。
基礎工事でまず最初に行う工事は、根切工事です。
根切工事とは
「建物の基礎をつくる際、地盤面下を掘削して、基礎やピットのための空間を造ること」
です。
根切という言葉は、文字通り「根を切る」という意味から生まれた言葉です。
樹木や植物の根を切ってしまうように、「土を切る」という意味で、どんどん土を掘ってゆきます。
戦国大名 織田信長(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)
文字通り「戦争が絶え間なく発生した」戦国時代。
戦国大名の中でも、最も苛烈であった織田信長。
信長は、敵対する宗教勢力の一向宗門徒に対して、
「やつらを根切にせよ!」
と家臣団に命令を下しました。
こういう歴史もあるため、少し過激なイメージのある「根切」。
実は、建築工事において非常に大事です。
まずは、基礎を作る空間をしっかり作るために、建物の配置に合わせて掘削して、根切工事を進めてゆきます。
根切工事:石神井公園の集合住宅
だいぶ根切工事が進んできました。
土に大きな穴が空いて、ここで基礎工事を進めてゆきます。
基礎工事:石神井公園の集合住宅
壁式鉄筋コンクリート造の建物には、地中部分に基礎梁があります。
その基礎梁を受ける位置をしっかりと検討して、基礎梁の周辺をしっかり固めます。
基礎工事:石神井公園の集合住宅
盛り上がっている部分の上部に、大きな建物の重量を支える基礎梁が配置されることになります。
基礎工事:石神井公園の集合住宅
ここまで完成したところで、基礎梁周囲の部分であるピットを作るために、薄くコンクリートの板を作ります。
「捨てコン」あるいは「捨てコンクリート」と言われます。
「捨てコンクリート」の「捨て」というのは、構造的には重要ではないため「とりあえず工事する」という意味です。
捨てコンクリートをしっかり打つことで、ピットがしっかりとした空間となります。
基礎工事:石神井公園の集合住宅
そして捨てコンクリートをした上には、原寸大の図面のごとく、通り芯などの工事のために大事な情報を描いてゆきます。
建物の規模が大きくなるほど、配管・配線などの設備工事の重要性が増してゆきます。
ピットには上水・下水などの配管、電気配線がたくさん入り、ここから上の住まいなどに接続されてゆきます。
これで、建物を作ってゆく最も基本的工事が完了しました。
次回は、基礎の配筋工事です。
株式会社YDS建築研究所
東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F
TEL:03-6272-5572
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