石神井公園の集合住宅 5〜新築マンションの工事現場・基礎工事〜|建築設計・工事監理

query_builder 2023/06/03
マンション
YDS

根切工事:石神井公園の集合住宅

地盤改良が無事に完成し、いよいよ基礎工事に入ります。

基礎工事でまず最初に行う工事は、根切工事です。

根切工事とは

「建物の基礎をつくる際、地盤面下を掘削して、基礎やピットのための空間を造ること」

です。


根切という言葉は、文字通り「根を切る」という意味から生まれた言葉です。

樹木や植物の根を切ってしまうように、「土を切る」という意味で、どんどん土を掘ってゆきます。

YDS

戦国大名 織田信長(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

文字通り「戦争が絶え間なく発生した」戦国時代。

戦国大名の中でも、最も苛烈であった織田信長。

信長は、敵対する宗教勢力の一向宗門徒に対して、

「やつらを根切にせよ!」

と家臣団に命令を下しました。


こういう歴史もあるため、少し過激なイメージのある「根切」。

実は、建築工事において非常に大事です。

まずは、基礎を作る空間をしっかり作るために、建物の配置に合わせて掘削して、根切工事を進めてゆきます。

YDS

根切工事:石神井公園の集合住宅

だいぶ根切工事が進んできました。

土に大きな穴が空いて、ここで基礎工事を進めてゆきます。

YDS

基礎工事:石神井公園の集合住宅

壁式鉄筋コンクリート造の建物には、地中部分に基礎梁があります。

その基礎梁を受ける位置をしっかりと検討して、基礎梁の周辺をしっかり固めます。

YDS

基礎工事:石神井公園の集合住宅

盛り上がっている部分の上部に、大きな建物の重量を支える基礎梁が配置されることになります。

YDS

基礎工事:石神井公園の集合住宅

ここまで完成したところで、基礎梁周囲の部分であるピットを作るために、薄くコンクリートの板を作ります。

「捨てコン」あるいは「捨てコンクリート」と言われます。

「捨てコンクリート」の「捨て」というのは、構造的には重要ではないため「とりあえず工事する」という意味です。

捨てコンクリートをしっかり打つことで、ピットがしっかりとした空間となります。

YDS

基礎工事:石神井公園の集合住宅

そして捨てコンクリートをした上には、原寸大の図面のごとく、通り芯などの工事のために大事な情報を描いてゆきます。

建物の規模が大きくなるほど、配管・配線などの設備工事の重要性が増してゆきます。


ピットには上水・下水などの配管、電気配線がたくさん入り、ここから上の住まいなどに接続されてゆきます。

これで、建物を作ってゆく最も基本的工事が完了しました。

次回は、基礎の配筋工事です。

----------------------------------------------------------------------

株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG