デザインとコストダウンのアイデア 6〜茨城の家の軸組 4〜

query_builder 2022/08/16
戸建てマンション
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構造のコアを作ることで、耐震性能を高めるとともに、梁せいを抑える構造計画としました。

「梁せいを出来るだけ、均一にしましょう。」

「シンプルになって、コストダウンになりますね。」

と構造設計者と相談します。


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木造軸組のコストは、大きくは木材の容積・体積である「材積」で決まります。

梁せいを抑えることは、「材積を小さくする」ことにつながり、コストダウンになります。

しかし、このコストダウンは、「小さくなる材積」の全体に対する割合が軽微なため、大きな影響にはなりません。

工事で大事なことは、材料の質や量に目が行きがちですが、実は「工事する方々の費用」も大事な要素です。

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「梁せいを出来るだけ均一にして、工事を合理化しよう。」

「工事が、しやすくなりますね。」

「梁せいを出来るだけ均一にすると、設計も合理化できる。」

社内でも、合理化向けて色々と相談します。

設計の際には、仕上げて作る空間だけでなく、配管や配線の計画も大事です。

特に、木造戸建住宅では、レンジフードなどのダクトの通る経路を考えることが大事です。

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「コア周囲には、筋交を沢山入れました。」

「このコアで、頑強に建築を支えます。」

構造設計者が、さらに構造を検討してくれました。

こうして、構造設計担当者から、柱・梁などの構造部材のサイズの変更が行われるたびに、図面が送られてきます。

「だいぶ均一化できてきた。」と思います。

構造上、「どうしても大きな梁が必要」な部分はありますが、出来るだけ「梁せいを揃える」ことに成功しました。

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今は、柱・梁はプレカットと言って、工場で機械が製作するので、梁の大きさは「入力するだけ」です。

ですから、「構造のシンプル化」によって、柱・梁のコストは大きくは下がりません。

しかし、工事を請け負う建設会社としては、シンプルな方が良いのです。

そして、「シンプルで管理しやすい」工事であれば、検討すべき事項も少なくなり、省力化につながります。

構造だけでなく、工事全体に対しても、コストダウンとなり、大きな合理化が出来ました。

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株式会社YDS建築研究所

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