プロセス 2 : 熊本の家 2〜発展するイメージ〜|東京の建築設計から

query_builder 2022/07/06
戸建てマンション
HK11

今回は、最初のイメージが発展してゆく話です。

この敷地は熊本ならではの特色があり、阿蘇山が見えます。 

阿蘇山は敷地に対して東側ですから、テラスからは見えません。

「テラスから阿蘇山を臨めるようにしたい」を考えました。

そこで、外部ヴォイドとしてのテラスを南側に少し伸ばしました。

突き出したテラスからは阿蘇山や周辺の街並が見えて、様々な視界が開けます。

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またテラスを街側に伸ばしたことで、建築と都市の関係性が深まります。

そして、テラスの空間が活性化されます。

建主のご要望で、「2台分のガレージ」が必要でした。

ガレージによって、「白い箱に外部ヴォイド」のデザインが損なわれてしまうことを考えました。

そこで、ガレージを建築と一体化させ、白い板が浮いたようなデザインにしました。

この白い板は鉄骨の柱で支えられますが、本体の建物でも支持しています。

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建物南側に配置された庭は、太陽の光が燦々と注ぐ非常に気持ち良い空間です。

出来るだけオープンな感じにしたいのですが、やはり全面道路とは少し区切りたいです。

小さなお子様がいらっしゃるので、庭から全面道路へ子供が走ってゆかないような配慮が必要でした。

そこで、南側にはコンクリート打ち放しの壁面を配置しました。

庭と外部空間を強く、そして少し柔らかく区切り、プライバシーと安全性を確保しました。

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これで、設計の基本的なアイデア、イメージは固まりました。

あとは主要な部屋を配置して、必要に応じて廊下・経路を作ります。

設計の際は、「ただ部屋に至るだけの廊下」は作らないようにしています。

経路は「道空間」と考え、歩いていて楽しい空間づくりを考えています。

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株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


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