能登半島地震の甚大な被害と建築設計|東京の建築設計

query_builder 2024/01/08
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2024年(令和6年)の元旦を襲った能登半島の大地震。

地震に加えて津波の被害も大きく、日に日に大変な被害が広がっています。

(写真はWikipediaより)

この記事を執筆している24年1月8日時点で、石川県で死者128人、行方不明者195人に達しています。

地震発生時には、これほど大きな人的被害は想像もしなかった大変な被害です。

亡くなった皆様及びご親族の方々には、謹んでご冥福をお祈りいたします。


現地入りしているBBC記者の話では、

「私たちが今まで見たどこよりも
はるかにひどい被害状況です・・・」

と伝えています。

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東日本大震災(Wikipedia)

まるで戦場のような大変な被害を被ってしまった能登半島。

日本海を臨む風光明媚は美しき都市・街が灰燼となってしまい、被害状況を見るだけでも胸が痛む状況です。

東日本大震災の時の大津波は、太平洋の遠くで発生した津波が増幅されて東北地方の海岸に到達しました。


このことを考えると、日本海では「大きな被害をもたらす津波は起こりにくい」とも考えられていたのが現実でした。

ところが、その甘い考えを一気に吹き飛ばしてしまい、大きな大きな被害を能登半島にもたらしたのも津波でした。

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熊本地震(Wikipedia)

極めて甚大な被害が発生したこの地震は、2016年の熊本地震を大きく超える被害が出ました。


1995年:阪神淡路大震災

2011年:東日本大震災

2016年:熊本地震

2024年:能登半島地震


1995年に発生した阪神淡路大震災以降、4件目となった大地震・大震災。

昨年以来、地震が多発していた能登半島。

ここまで巨大な地震が起こることは、多くの方が「想定していなかった」でしょう。

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世界のプレート(Wikipedia)

「プレートの境界で地震が発生する可能性が高い」ことは、以前から知られた事実です。

そして、いくつかのプレートの境界に位置する日本では昔から地震が多発してきました。

今回の能登半島は、「ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界」に近いです。

過去は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界である東海地方で地震が多いです。

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阪神淡路大震災(Wikipedia)

関東地方や東海地方と比較すると「地震が比較的少ない」地域だった北陸地方の大地震。

さらに、東日本大震災以降、大地震・大震災の頻度が高まっていることが非常に気になります。

2011年の5年後に九州・熊本で、その8年後に北陸・能登半島で大地震が発生してしまいました。

10年以内に大規模な大地震が発生していることは、極めて憂慮すべき事態と考えます。

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頻発する大地震・大震災を受けて、私たち建築家・設計者としては、さらに地震に対する配慮を高めたく考えています。

これまでも、たとえば木造の個人邸では「耐震等級3以上」の高いレベルの構造設計をしてきました。

能登地震の被害を受け、今後は更に構造性能・耐震性の高い設計を行います。

そして、「大地震が発生した時、損傷は発生しても倒壊しない」建築を設計するしてゆきます。

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株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


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