豊島の家 21〜戸建住宅・家の工事現場監理:サッシュ・ガラス工事〜|東京の建築設計から

query_builder 2023/01/18
戸建て
201015HT13m

今回は、製作サッシュなどのサッシュ工事とガラス工事です。

外部テラスからの自然の光を、出来るだけ「ありのままの光」として内部空間に取り込みたいと考えました。

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そして、その「ありのままの自然の光」によって、内部空間を満たすイメージです。

そのためには、サッシュの方立(ガラスを留める部材)は出来るだけ小さくしたいです。

方立が、自然の光の邪魔をしてしまい、影を作ってしまいます。

出来るだけ、影のない「ピュアな自然光」をもたらしたいと考え、製作サッシュとしました。

この製作サッシュとするためには、「防火設備の法規制」から逃れる必要があり、念入りに設計しました。

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製作サッシュはステンレスやスチールで製作します。

錆びのことを考えると、ステンレスを使用したいのですが、ステンレスは高価です。

また、ステンレスは非常に硬いので、施工するのが大変なため、今回はスチールです。

そして、防錆(錆止め)の塗装はいつも使用しているメーカーの塗料を塗って頂きました。

時間が経つにつれて、風合いが出てくる、僕がとても好きな塗料です。

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外部テラスの角は、一枚ガラスの突きつけにしました。

突きつけにして、サッシュレスにすることで、非常に透明度が高くなり、自然の光を美しく取り込みます。

温熱環境・省エネから、サッシュは全てペアガラスで、製作サッシュも、この部分以外は全てペアガラスです。


この突きつけのサッシュの部分は、断熱性能が少し落ちてしまいますが、「光の美しさ」を優先しました。

この多少落ちる断熱性能は、外壁(外皮)の断熱性能を全面的に高めることで、うまく対処しています。

デザインと機能を、しっかり考えて設計しています。

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製作サッシュと既製品のサッシュが施工され、テラスから見た写真が上の写真です。

まだ足場がありますが、幅が1間半あり、ゆとりのあるテラスになっています。

この日は、建主もいらして、施工状況をご説明しながら現場監理を進めました。

建主からは

「ここで、お茶を飲むのが、楽しみです。」

とのお話を頂き、設計者として、とても嬉しく思いました。

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内部からテラスと製作サッシュを見てみます。

施工担当の現場監督とは、何度も図面をやりとりして、念入りに詰めて行ったサッシュ。

そのガラスと方立が完成し、とても嬉しいです。

「イメージ通りだ。」と思いました。

自分の思い描いていたイメージが、少しずつ現実となってゆきます。

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株式会社YDS建築研究所

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