大泉学園の家:竣工写真撮影の様子 1〜コンセプトを写真に表現〜|東京の建築設計
こんにちは。
竣工した建物を撮影する時は、いつもプロのカメラマンに依頼しています。
私たちは、いつもその時がとても楽しみです。
「やっと完成が見られるんだ!」
とワクワクします。
撮影の出来は、天気にも左右されます。
「今回も晴れた日で、本当によかったね。」
「そうですね。光の入り具合もよさそうですね。」
撮影は様々なシーンを撮ります。
そこで、午前中から夜景の撮れる時間まで一日がかりになります。
光や影によって、その空間でベストな時があります。
撮影中私たちは常に、時間の経過による空間の変化を意識しています。
「こんにちは。」
いつも撮影をお願いしているカメラマンの方が、いらっしゃいました。
カメラマンの方には私たちから、この様に撮ってほしいというお願いもします。
また、カメラマンの方の感性で良いと思う構図を撮影していただきます。
私たちでは想定していなかったような発案もしていただき、新たな発見もあります。
人物が入るとスケール感が把握しやすいので、私も撮影に参加しました。
「それじゃ、
村木さん、お願いします。」
「こんな感じでいいですか?」
「いいですね。階段を上がってください。」
最初はいつも通り、建築の中で佇んだり、階段を上がり降りしていました。
やがて、
「この建築は、柱を活かした撮影写真が面白いな。」
というカメラマンの田岡さん。
「柱の周辺をぐるぐる周ってみてくれる。」
「わかりました。」
「そうそう。周る時に柱に手も添えてみて。」
元々小さな部屋に分かれていた木造の住まいをリノベーションした作品。
そのため、既存の柱がたくさん出てきましたが、「柱をテーマにした」作品です。
「あるもの活かして、ないもの作る」リノベーションのコンセプトを大事にしています。
そこで、既存の柱は撤去せずに、全て残しました。
「柱の存在をポジティブに考えるシーンだね。」
「柱があることで、空間に動きが出るのがよくわかる。」
「柱の間を動く」ことで、「人と建築の関係」が生まれます。
「これは
気づかなかったですね。」
「さすが田岡さんだね。」
新たな気づきも生まれて、楽しく朗らかに撮影が進みます。
株式会社YDS建築研究所
東京都千代田区神田神保町三丁目2番地 高橋ビル4F
TEL:03-6272-5572
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