本棚の家 2:戸建住宅・家リノベーションのプロセス③|東京の建築設計
具体的な増築の方針が決まり、空間の設計に入ります。
2階の既存状況は、階段を上がると、少し広いホールのようになっています。
エレクトーンが置いてあったり本棚も沢山あり、活動できる場です。
また出窓があり、その前には机のあるスペースは、建主の書斎です。
吹抜に床を貼るエリアと、2階のホール部分が隣接しています。
新たな計画で、どのようなプランがご希望か、建主に聞いてみました。
「新たな子ども部屋の広さと、ホールの広さのどちらを優先しますか?」
とお聞きします。
「子ども部屋も広くしたいですが、私の書斎もあるし・・・
ホールの広さは、このままとして下さい。」
「決められた空間を、どう活用するか」を建主も悩みます。
「承知しました。」
「沢山の本を収納できる本棚を、 ホールに作って下さい。 」
2階ホールと子供部屋の間仕切り壁は、現状の吹抜けとの境となる位置にします。
子ども部屋は、4畳程度と広くはありません。
そこで、合理的に設計して空間を有効活用します。
そして、「開放的で使いやすい空間」を検討します。
大量の本の収納を解決する為に、階段上部の空間に着目します。
「階段上部に、 本棚とロフトをつくるのと収納量が増えるね。 」
「ちょっとした読書スペースもできますね。 」
そこで階段を上り下りするときに、頭のぶつからない高さで検討を進めます。
この階段上部の「プチロフト案」は、屋根の改修面積を考えていた頃に、思いついた案です。
「本が整理されますね。」
「2階から少しハシゴで上がった部分も 面白い空間だね。」
こんな風に、社内で話しながら、設計を進めてゆきます。
壁面に本棚の機能を持たせることで、空間の有効活用になります。
本棚がテーマとなる空間が、出来てきました。
次回は、本棚を発展させていく話です。
株式会社YDS建築研究所
東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F
TEL:03-6272-5572
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