保育園・幼稚園の新築設計・計画 4〜調査・体験から設計コンセプト〜|東京の建築設計

query_builder 2023/04/08
施設
YDS

富士見幼稚園:全体イメージ(YDS建築研究所)

建築設計をする際は、計画地や既存建物の現地調査が非常に大事です。

それらを調査したり、計画地を歩き回りながら、

「こんな
イメージはどうだろう・・・」

などと、いろいろ考えます。

そして、デザインのイメージとコンセプトを練ってゆきます。

この富士見幼稚園のあとに、みそら幼稚園のリノベーションの設計をした際のこと。

YDS

みそら幼稚園(YDS建築研究所)

リノベーションなので、現地調査が非常に重要でした。

さらに、ちょうど打ち合わせする際に、園にきていた子どもたちと触れ合う機会があったので、

「この子たちの
ために「新たな園」をつくろう!」

こう考えたのでした。

YDS

富士見幼稚園:運動会(YDS建築研究所)

様々な設計をする際に、非常に重視する現地の状況。

富士見幼稚園の設計の際には、園長先生から運動会にお招き頂いたことは、非常に大事なことでした。

既存の幼稚園では、園庭をぐるっと囲むように廊下がありました。

この廊下で、のびのびと歩いて楽しむ子どもたちを見て、

「この廊下を
回廊のようにして再生しよう。」

と考えました。


新しい建築には、既存の建築とは異なるので、「新たなコンセプト」で設計したいです。

一方で、今回のように「元の園舎から新たな園舎へ」という時には、「歴史」を重視します。

元の園舎にあった建築デザイン・コンセプトを、新たな園舎の設計のコンセプトに活かしたいと考えました。

それによって、「歴史をつなげる」ことになり「幼稚園の歴史を紡ぐ」ことにつながります。

YDS

富士見幼稚園:運動会(YDS建築研究所)

「園庭を保育室が
囲む今のレイアウトは気に入っている。」

という園長先生のご要望。

このご要望から、新園舎と旧園舎で、大きくボリュームの配置は変えないことにしました。

代わりに、新園舎では保育室が増え、遊戯室の面積も大きくなるので、建築としてのボリュームは大きくなります。

YDS

富士見幼稚園:模型(YDS建築研究所)

新たな園舎で「継承する」回廊・道空間。

ここがデザインの最も大事なポイントでした。

「シンプルで、
少し広がりのある庇・・・

そして、自然光を
柔らかく取り込みたい・・・」


廻廊は庇があるものの「外部空間」なので、基本的に明るい空間です。

その明るい空間で、少し奥の深い庇を作り、自然光を印象付けたいと考えました。

YDS

富士見幼稚園:模型(YDS建築研究所)

新たな園舎においても、
回廊をつくりますが、

少し、廻廊の幅を広くして、
子どもたちがのびのび過ごせるようにしたいと思います。」

とお伝えすると、

「いいね!」

園長先生に喜んでいただき、ご承認いただきました。


既存の廻廊の幅は、約2.5mほどでありました。

そして、新たな回廊では幅を3.6mほどにしようと考えました。

ちょうど、日本の木造建築のモジュールである2間です。

だいたい、六畳間の長手の長さです。

「幅は、2間にしたいと
思いますが、いかがでしょうか。」

「いいね!」

幅が決定しました。

YDS

岐阜城・桂浜・今治城・安土城趾(YDS建築研究所)

「歴史を紡ぐ」姿勢は大事だと思います。

私たちは歴史にも大きな興味をもっており、別サイト「新歴史紀行」で歴史のご紹介をしています。

新歴史紀行

ぜひご覧ください。

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株式会社YDS建築研究所

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TEL:03-6272-5572


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