保育園・幼稚園の新築設計・計画 3〜運動会・イベント訪問体験を設計に活かす〜|東京の建築設計

query_builder 2023/03/27
施設設計プロセス
YDS

設計監理のご契約を頂き、まずは幼稚園のボリューム・配置の提案をしました。

まだまだ「設計の初期段階」だったこの時、

園長先生から、

「うちが非常に大事にしている
運動会を実際に見てもらいたい!」

とのご要望を受けて、25年ぶりに幼稚園の運動会にやってきました。

「現在の園庭を保育室で
グルッと囲むプランも良いですね。」

と話すと園長先生は、

「そうなんだ。
園庭と保育室が一体感がある。」

YDS

もともとの園舎では、園庭を取り囲んで回廊のような空間があります。

光を通す屋根がかかっていて、ここから園児たちは保育室と園庭を出入りします。

走り回るのが大好きな子どもたち。


運動会ではない日常でも、きっとこの縁側のような回廊で走り回っていることでしょう。

まさに「道空間」であり、建築内部でシークエンスが変わってゆきます。

YDS

新しい校舎も縁側の「道空間」をつくろう、と考えました。

そして

「その道空間を
自然のやわかな光で満たしたい。」

建築のコンセプトが決まりました。

YDS

都内としては、広大な園庭があり、大きな樹木がある恵まれた空間です。

「大きな
木のある園庭っていいな。」

こう思って、

「現在の『広い園庭を囲む保育室』の
プランは、そのまま活かしたい。」

と考えました。

さらに、

「回廊のデザインを
非常に大事にしたい。」

と考えました。


このようにあれこれ考えていると、園長先生から声をかけて頂きました。

「トラックがあるでしょう。

このトラックのサイズは、
現在と全く同じにしてもらいたい。」

運動会でのトラックのサイズは、全く変更なしのご要望です。

YDS

「承知しました。
トラックのレイアウトも検討いたします。」

盛り上がっている運動会を僕も楽しませて頂きながら、設計案を色々と考えます。

そして、

「やはり保育室は
全て1階にして、園庭と結びつけよう。」

と考えました。

そして、運動会を後にして、設計案を練ります。

「2階にも保育室」というプランはやめて、全ての保育室を1階に並べ、園庭を囲みます。

現在と似たプラン・配置となり、それがこの幼稚園にとってベストであると考えました。

「保育室と園庭の間の
回廊をデザインテーマにしよう。」

そして、回廊の道空間と庇のデザインを検討します。

YDS

運動会後初めての打ち合わせの際に、園長先生に全体計画を説明しました。

「現在の保育室のプラン・
レイアウトを踏襲して、活かします。」

「それがいいね!」

園長先生に同意いただきました。

そして、園庭をグルット囲む回廊を積極的な「道空間」とする提案をしました。


「現在もある、園庭と保育室を結ぶ
回廊のような空間をつくります。

自然光が降り注ぎ、
園舎の特徴となる庇にしたいと思います。

子どもたちが
楽しく走り回るイメージです。」

説明をすると、

「うん。
それはとてもよい!」

園の全体計画が決定し、これから詳細を詰めてゆきます。

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株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


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