練馬の家を振り返って

query_builder 2022/06/14
戸建て施設
HN170902-01m

こんにちは。

リノベーションはまず、解体するまでがドキドキということがあります。

練馬の家では、上棟の時の写真が何枚もあり、設計段階から軸組を割と把握できた為スムーズに進められました。

HN_st08m

写真を見ながら、ここの梁は大きいから梁せい(梁の高さ)は300mmだろうな、とか、ここは筋交があるから補強して壁にしよう、など図面を復元していきました。

それでも想定外のこともありました。

柱があるとわかっていた場所に柱はあったものの、えぐられている部分も大きく、既存柱をそのまま使うことは出来ませんでした。

HN170902-17m

リノベーションでは、可能な限り構造体は活かしたいという思いがあるのですが、臨機応変に対応しなければならないことも出てきます。

使えると思った柱を交換しないといけない!

テラスをつくる際に木の壁で囲むということにしましたが、元々はブロック塀で囲われていました。

家側から見た時に、ブロック塀の手前に木のルーバーで覆ってつくれば全体的に木の空間になると思い設計しました。

しかし実際は、ブロック塀が積み上げられている途中途中に、控え壁のブロック塀がありました。

控え壁は支えになっているので、外せないのです。

HN171213-04m

本来はスッキリした木の壁面としたかったのですが、直交した部分はぼこっと出てしまうことになりました。

それでも、職人さんに同材で綺麗につくっていただき、目立ちすぎず馴染む仕上がりとなりました。

しっかり現地を見ていても、気が付かない所もあるんだな、と思いました。

HN171206-06m

階段はデザイン的にも機能的にも何度も検討を重ねた部分でした。

図面上は成り立ち、模型では簡単につくれたとしても、本当に作り上げられるのか、期待と不安がありました。

手摺をどう固定するかなども、色々と案を考えました。

出来上がった階段を上り下りした時は、嬉しさと安堵の気持ちでいっぱいでした。

HN171208-01m

想定通りに完成してよかった!  と思いました。

プロジェクトごとに、毎回様々な問題に直面します。

一つ一つ丁寧に解決して最終的に納得のいくものに仕上げてゆきます。

思いの詰まった建築が完成した時、建主に喜んでいただけることは建築家冥利に尽きます。

これからも知識と経験を積み上げていき、より洗練された設計を目指していきます。

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株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


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