森の中の図書館のドローイング〜抽象化したコンセプト・ドローイング〜|建築の未来

query_builder 2025/02/17
施設アイデア
YDS

自然に恵まれた計画地に、「読書の空間」である「森の中の図書館"Water Square"」を設計しました。

シンプルなコンクリート打ち放しのボリュームを大きな、コンクリート打ち放しの壁が貫きます。

今回は、この計画案のコンセプト・ドローイングの話です。

YDS

設計の際には、たくさんの模型を作成します。

模型は「依頼主に説明する」ためのものがメインですが設計のためのスタディ・モデルも、たくさん作成します。

プロポーションや空間構成の確認・検討のために、模型はとても大事です。

模型に対して、コンセプト・ドローイングは、設計が終わった後に作成することが多いですが、私たちは、コンセプトを具現化するために設計中に作成することも多いです。

YDS

今回は、コンクリート打ち放しのボリュームを「透明なボリューム」で表現しました。

そして、内部の木造の柱・梁と、建築を貫く大きなコンクリート打ち放しの壁を表現し、周囲の水盤は、透明に表現しました。

素材感を出来るだけ削ぎ落として、コンセプトを具現化します。

このように色を少なくして、出来るだけ抽象化すると、コンセプトがハッキリ見えてきます。

YDS

デザイン・アイデアの5つのフィロソフィー:YDS

・揺らめく自然

・有機的ヴォイド

・道空間

・都市広場

・多様なる共生


私たちは、設計・デザインする際に、上記5つのフィロソフィーを軸に考えます。

形やデザインよりも、設計の根幹となるフィロソフィーとコンセプトを重視しています。

YDS

そのため、コンセプトを具現化するコンセプト・ドローイングは、設計の際に、頭の中にすでにあります。

「頭の中にすでにある」のですが、模型もドローイングも、作成して見えること・分かることがあります。

このようなドローイングを作成する中で、「新たな発見」があることがあります。

YDS

質感を与えたコンセプト・ドローイングも良いですが、上のような線画も分かりやすいです。

線画は「モノクロ」も良いですが、今回は、木造の部分は、木の質感を与えています。

コンクリートと木造の対比がハッキリわかります。

このように、設計中もコンセプト・ドローイングを作成して、設計の精度を上げてゆきます。

----------------------------------------------------------------------

株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG