無骨な木造軸組建築の犬山城と木製模型〜木造建築を支える石垣と現代の基礎〜|犬山城3・建築設計と旅と歴史

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日本紀行
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いよいよ犬山城の天守閣内部に入ってゆきます。

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小高い山の上にある犬山城までは、結構距離もあり、坂道であったこともあり、意外と時間がかかりましたが、楽しい道空間でした。

天守が国宝指定の五城

・姫路城(兵庫県姫路市)

・彦根城(滋賀県彦根市)

・犬山城(愛知県犬山市)

・松江城(島根県松江市)

・松本城(長野県松本市)


日本に五つしかない、国宝の天守閣へ上がってゆきます。

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天守閣内部に入ると、石垣で囲われた部屋から、階段で上がってゆきます。

天守閣や城内で石垣が見受けられることは、比較的少ないです。

これらの石垣が天守閣の基礎となります。

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現代は、全て鉄筋コンクリートで作る建物の基礎は、かつての日本建築では石で作っていました。

形状が様々で、構造特性に「ばらつき」がある石ですが、しっかり作られていて、びくともしない様子が分かります。

大きな上部の木造建築を支える石垣の基礎は、現代の技術でも作るのは大変そうです。

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階段を上がると、いかにも場内の光景が見られます。

7寸(21cm)ほどありそうな、太い柱と梁によって、構造が作られています。

板張りの床は、現代の無垢フローリングとも似ていますが、木の風合いがより強く感じられます。

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ハシゴのような傾斜の階段がありました。

古来からの城郭建築などでは、このような「急勾配すぎる」階段が多く見受けられます。

「蹴上が踏面の2倍程度」という、かなり急な階段で、登るのは一苦労ですが、無垢の木の階段は、
しっかり作られていて、頼もしいくらいです。

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外壁側の真壁と漆喰の壁に対して、内側は上部は漆喰で、下部は木の壁です。

質感がハッキリ分かれていて、空間構成が明確です。

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犬山城は別名「白帝城」とも言われ、大きさは小さいですが、古来から優美さを知られていました。 この優美な古城の木の模型が展示してありました。 とても精巧な模型で、湾曲した屋根や
細かな壁面の意匠が再現されています。

様々な城の内部には、このような模型が展示されていることが多いですが、無骨で美しい木の模型です。

至る所で、「無骨な優美さ」を醸し出している犬山城。 ぜひ、訪問してみて下さい。

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