不思議な美瑛の "白金青い池"〜"青さ"を産みだす短い波長の光〜|北海道2・建築と大自然

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日本紀行
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日本の国土の中でも、圧倒的な広さが感じられるのが北海道です。

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日本の数ある平野の中で、最も面積が広大である関東平野は、近世から一気に開発が進みました。

徳川幕府の拠点として、江戸は大規模な都市開発が行われ、江戸は世界有数の大都市へと発展した歴史があります。

そして、江戸時代においては、北海道は「蝦夷」と呼ばれ、多くはアイヌの国でした。

江戸幕府及び松前藩の影響力が及んだのは、北海道の西南の一部のみで、函館周辺でした。

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よく「日本の国土は狭い」と言われることがあります。

日本の国土の面積は、約37.8万km2で、世界で61位にランキングします。(2024年)

ドイツや英国は、日本よりも国土の面積が小さい国々です。

そのため、日本の国土は「比較的広い」と呼んでもよく、多数の島々からなる日本の国土には多様性があります。

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そして、日本の国土の中で、「広さを実感できる」のが、北海道中部の広大な土地です。

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多数の観光名所がある美瑛には、一際目立つ美しさを持つ"白金青い池"があります。

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比較的大きな池で、「青」というよりも「緑色に近い不思議な、濃厚な青色」の池です。

インバウンドで外国の人が多数押し寄せる中、ここ"白金青い池"も大繁盛でした。

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青い池に、佇む樹木が映り込む様子は、とても美しいです。

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水面は、風などによって「軽いさざなみ」が立っていて、静謐な空間となっています。

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この池が「青い理由」は、アルミニウムを含んだ水が、美瑛川の河川と混合して、コロイドが出来るからです。

「太陽光が水中のコロイド粒子と衝突して、波長の短い青い光が散乱される」のが、「青さ」の秘訣です。

建築設計の際には、「静謐な水面」を活用したデザインが多く見受けられます。

水面に建築が佇む時、建築のデザインによらず、対称的な姿が生まれます。

対称性が強いデザインも多いですが、「自然から生まれる対称性」は美しいです。

この美瑛の"白金青い池"を見ながら、建築デザインにおける水面の存在を改めて考えました。

水面の佇まいをより活かした美しいデザインの建築。

そんな建築をつくってみたいと思いました。

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