「揺らめく自然」の発展とデザイン〜茨城の家から蚕糸の森アパートメントへの流れ〜|東京の建築設計

query_builder 2024/11/22
アイデア
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私たちが設計する際には、5つのデザイン・アイデアのフィロソフィーを軸に進めます。

デザイン・アイデアの5つのフィロソフィー

・揺らめく自然

・有機的ヴォイド

・道空間

・都市広場

・多様なる共生


これらの5つのアイデアが、私たちにとって等価に重要です。

工業製品と異なり、「一品生産」の典型例とも言われる建築設計。

設計者の考え方が先鋭化されると、コンセプト・アイデアもまた先鋭化されます。

設計の熟練化に伴い、 設計を始める前から、コンセプト・アイデアの重要性を考えていました。

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建築デザインは、最終的には「形が最重要」です。

一方で、「形の背景」あるいは「形を生み出すコンセプト・アイデア」がさらに重要と考えます。

建築設計の際には、「形から入る」考え方と「コンセプト・アイデアから入る」考え方があると思います。

「設計に対する考え方」は、建築家・設計者次第です。

そして、「形を生み出す」プロセスにおいては、それぞれの方の個性による考え方によります。

今回は、私たちが設計を開始した当初から大事にしてきた、フィロソフィーとアイデアの展開の話です。

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私たちの最初の作品である、茨城の家。

最初の設計実務だったので、設計図書や確認申請書類の書き方・描き方に苦労したのが、懐かしいです。

実務の前に様々な設計をしましたが、多くの場合は「法規制は考慮しない」のが「教育上の設計」です。

「教育上の設計」では、「形やアイデア」が優先され、法規等は考慮しないことが多いです。

そのため、「建築基準法の運用」よりも、「アイデア・コンセプト重視」が「設計教育の軸」となります。

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この時は、大学院の設計の延長で、コンセプト・アイデアを軸に考えました。

この時は、「揺らめく自然」を最も大事なコンセプトと考えて、有機的ヴォイドを生み出しました。

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光や風などの自然を、建築の内部空間に取り入れることを考えて、色々な案を作成しました。

そして、その結果、最終案として実施案が生まれました。

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この最初の作品から15年ほど経過した後、完成したのが蚕糸の森アパートメントです。


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都内の集合住宅の設計の際には、建築基準法以外にも様々な条例等に従う必要があります。

そして、建築が大規模になると消防法が重要となり、消防署との折衝が大事になります。

そのため、住宅設計と集合住宅(マンション)・施設等の設計は、全く異なります。

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規模が大きくなっても、「軸となるアイデア・コンセプト」を最重視しています。

形に入る前に、必ず「どのようなアイデア・コンセプト」で進めるか、を先に決定します。

蚕糸の森アパートメントでは、「揺らめく自然」を具現化する空間をイメージしました。

一方で、規模が大きくなると「具体的イメージに法規制が立ちはだかる」傾向があります。

ここで、一気に具体的イメージを固めた上で、着実に法規制を乗り越えてゆくことが大事です。

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実務のプロセスにおいては、法規制・コスト・建主の要望など、様々な要素があります。

それらのこと全てに着実に、確実に応えながら、アイデア・コンセプトを貫いてゆきたいと考えています。

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株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


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