昆虫の標本箱作りと工事監理〜「実物を最重視」する姿勢〜|昆虫標本作成6・標本作りと建築模型作り

query_builder 2024/09/23
子ども
YDS

「やった!

完成した!」

子どもにとって、「世界で一つだけのマイ昆虫標本箱」が完成しました。

「先生!
見て!」

子どもは昆虫採集から標本作りまで指導してくれた、先生のところに報告に向かいました。

「おっ、いいね!
上手に出来たね!」

先生も嬉しそうです。

YDS

思えば、夏の会津の山の草原を走り回って昆虫を採集して、長いプロセスでした。

子どもにとっても、自分で昆虫採集をして、標本作りまでするのは、とても貴重な経験になったでしょう。

筆者も、会津の山々を思い浮かべながら、とても嬉しい気持ちです。

先生は、

「この辺りに、
もう少し置けるから・・・

好きな標本を選んで、
置いていいよ。」

先生方がお持ちの標本を追加で配置することになりました。


「え〜、っと・・・
やっぱり、クワガタかな・・・」

と、子どもは迷いながら、少しずつ標本を加えてゆきました。

YDS

ついに「オリジナル標本箱」が完成しました。

クワガタなどが加わって、かなり立派な標本箱になりました。

「出来た!
僕の標本箱だ!」

子どもは、とても楽しそうでした。

YDS

標本を見たことは、学校の理科教室や博物館などでありますが、まじまじと実物を見たのは初めてでした。

学校や博物館の標本は「大事に保管するため」に、しっかりした箱に入っています。

箱の内部を見ることは、ほとんどなく、大抵の場合は、ガラスかアクリル越しに見ます。

そのため、ガラス・アクリル等の反射があって「少し見えづらい」ことがあります。

「保管上やむ得ないこと」ですが、ガラス・アクリル越しは「ちょっと距離感」があります。


この場合、「目の前」なのに、少し遠い感じがします。

やはり、何事も「本物に触れること」が大事です。

標本の場合は「触れる」わけには行きませんが、「目前で肉眼で見る」と、アクリル越しに眺めるのとは全然異なる「気づき」があります。

YDS

建築の設計の際には、「空間のイメージ」が最も重要ですが、素材感も非常に重要です。

そして、素材感は「触れた感じ・感覚」であり、色なども素材感に含まれます。

練馬の家の工事では、木の梁を濃い色で塗装する予定で、実物のサンプルを用意しました。

さらに、現場で幾つかの「木塗装のサンプル」を試みて、建主と共に最終案を決定しました。

YDS

素材感は、カタログ等では分からないので、実物・サンプルが大事です。

今回、子どもと「昆虫標本作成・標本箱作り」を初めて体験して、

「やはり、本物・実物を見たり、
触れたりする姿勢が大事だな」

改めて、「実物の大事さ」を感じました。

YDS

建築の設計や様々なものづくりにおいて、「実物を最重視」する姿勢の大事さを改めて感じました。

子どもも良い学びになりましたが、筆者にとっても大きな気づきになりました。

実物の感じ・雰囲気や素材感を、もっと大事にしてゆきたいと思います。

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株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


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