熊本の家と九州の自然 1〜木造住宅新築前のプロセス〜|東京の建築設計
建築家 磯崎新(Wikipedia)
学生時代から、九州は福岡・大分・鹿児島など様々な地を旅しました。
昨年2022年末に、亡くなった日本建築界の巨匠である磯崎新氏。
磯崎氏の故郷である大分には、氏の作品がたくさんあります。
桜島
学生時代、大分・福岡で、数多くの磯崎氏の建築作品を見て回りました。
そして、歴史付きでもある僕は鹿児島にも行こうと思いました。
なんといっても、鹿児島は明治維新の元勲・西郷隆盛や大久保利通たちの故郷です。
そして、西郷や大久保が活躍した時代に思いを馳せました。
熊本の家
のちに、九州で初めての私たちの実作「熊本の家」が完成しました。
熊本の家の設計を依頼される以前に、熊本に旅に行きました。
そして、阿蘇など熊本周辺を回った楽しい思い出があります。
阿蘇
まずは、阿蘇に行きました。
阿蘇の雄大な光景を楽しみながら、温泉でゆっくりして、とても美味しい熊本の食べ物を頂きました。
阿蘇
日頃から噴火を続けている阿蘇山。
煙がモクモクと上がっていて、自然の雄大な力を感じることができます。
阿蘇
観光名所でもある阿蘇では、楽しめる場所がたくさんあります。
いわゆる観光名所を訪れるのも楽しいですが、阿蘇の地域をゆっくりと巡るのは、非常に心が清々しい思いです。
この時、
「雄大な阿蘇の山々は
実に素晴らしい。」
と感じました。
熊本の家
熊本の家のヴォイドであるテラスは、デザインコンセプトから生まれました。
それと同時に、
「テラスから、
阿蘇の山々を眺められないか。」
と考えた結果でもありました。
熊本の家
南側に開けたヴォイドのテラス。
真正面ではありませんが、テラスが外壁からキャンティしているので、そこから東を眺めると阿蘇山が見えます。
外部ヴォイドは、茨城の家などでも実現してきました。
熊本の家が、外部テラスをキャンティさせる特徴的なデザインとなったのは、この阿蘇山の印象が強かったのが理由です。
このように、建築設計の際には、計画地周辺の自然や街の影響を受けることが多いです。
自然や街などを楽しみながら、日頃建築設計やデザインを考えています。
株式会社YDS建築研究所
東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F
TEL:03-6272-5572
NEW
-
2023.05.29
-
2023.05.26石神井公園の集合住宅 ...石神井公園の集合住宅:地盤改良工事サンプルの試...
-
2023.05.24高知の旅と建築訪問 2...坂本龍馬記念館(YDS建築研究所)明治維新の立役者...
-
2023.05.21石神井公園の集合住宅 ...石神井公園の集合住宅:外観石神井公園の集合住宅...
-
2023.05.17岐阜の旅と建築 2〜美...岐阜城(YDS建築研究所)現代でも遠くから眺めるこ...
-
2023.05.15石神井公園の集合住宅 ...石神井公園の集合住宅:レベル設定地鎮祭が完了し...
-
2023.05.10クリニック増築設計・...発電機(北越工業)消防署で「絶対に認めない」と...
-
2023.05.06マンション建築の欠陥...弁護士の友人から、建築に関する裁判の相談を受け...