比叡山延暦寺の風格ある建築〜東塔・1200年以上続く聖なる地・織田信長の焼き討ちと「不滅の法灯」〜|東京の建築設計
比叡山延暦寺:大講堂(YDS建築研究所)
比叡山延暦寺を訪問しました。
まずは最も有名で、広大なエリアである東塔を訪問します。
「ここ東塔は、 「現在を体現」する地です・・・
ぜひ、現在に関する お祈りをして下さい。」
延暦寺の僧侶の方から、思いがけず大講堂で講和の話を聞きました。
霧がかかった空間と建築が崇高に感じられます。
1200年以上の長きに渡り、世界を照らし続けてきた「不滅の法灯」もあります。
比叡山延暦寺(YDS建築研究所)
ここで「不滅の法灯」に関して、ふと疑問を感じました。
戦国大名・織田信長が天下統一むけて邁進した時に、敵対した浅井・朝倉を保護した延暦寺と対立します。
高い山であり「聖地」である延暦寺に保護された敵軍に対して、信長は手が出せず、
「浅井・朝倉を
下山させよ!」
と延暦寺に要求しますが、
「断る!
ここをどこだと思っているのだ!」
信長の要求を延暦寺は突っぱねました。
激怒した信長は、
「ならば、延暦寺を
焼き払うまで!」
そして、信長は延暦寺を焼き払い、大勢の人々が亡くなり、建物もまた焼き払われました。
比叡山延暦寺(YDS建築研究所)
この信長の焼き討ちの時に、「不滅の法灯」はどうなったのか、思い切って聞いてみました。
「信長の焼き討ちの際は、
「不滅の法灯」はどうなったのですか?」
僧侶の方は、
「あの時は、「不滅の法灯」は
消えてしまいました・・・
ところが、その約30年前に、山形に立石寺建立の際に、
「不滅の法灯」を分けていたのです・・・
そこで、山形・立石寺から「不滅の法灯」を
再度分けて頂き、「不滅の法灯」は続いたのです。」
と僕に話してくれました。
一度消えてしまった「不滅の法灯」ですが、「分けていた立石寺から再度分けて頂く」ことで「不滅」を保ったのです。
延暦寺の歴史の奥深い側面をみた気がしました。
比叡山延暦寺(YDS建築研究所)
続けて、東塔エリアの阿弥陀堂を参拝しました。
比叡山延暦寺(YDS建築研究所)
付近には「東塔エリア」の由来の東塔が建っています。
この頃、深い霧が少し晴れて、だいぶ見通しが良くなりました。
比叡山延暦寺(YDS建築研究所)
遠くに琵琶湖と街が見えます。
1200年以上の長き歴史を持つ聖地ならでは建築たち。
そして、その建築・建物もまた、延暦寺の僧侶・人々と共に「長き・深き歴史を見てきた」のでしょう。
次回は、西塔・横川エリアのご紹介です。
株式会社YDS建築研究所
東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F
TEL:03-6272-5572
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