戸建住宅リノベーション工事・プロセス〜現場でサンプルを確認・塗装工事・練馬の家13〜|東京の建築設計

query_builder 2023/09/15
戸建て
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練馬の家:塗装工事(YDS建築研究所)

いよいよ内部造作工事が、本格化します。

今回は、塗装の話です。

本来、塗装は工程の最後です。

工事中に塗装すると汚れてしまう可能性があることと、様々な器具等があると塗装工事を実施しにくい状況だからです。

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練馬の家:塗装工事(YDS建築研究所)

デザインコンセプトのテーマとなる梁の仕上げは、重要なポイントです。

梁と柱を、建主希望の「黒に近い茶色」で塗装することになりました。

古民家の古色のイメージです。

「塗装は最後」が基本ですが、棟梁と相談して工程の段取り上、梁だけ早めに塗装します。

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練馬の家:塗装工事(YDS建築研究所)

塗装する時は、カタログだけでなく、必ず実物のサンプルを取ります。

印刷物と実物では、見え方が違います。

やはり実際の色は「見て確認する」ことを、おすすめします。

各メーカーは設計者や工務店の依頼で、実物サンプル作成の対応をしてくれます。

この建築の施工においては、オスモに依頼して8種類の「濃い茶色」のサンプルを用意しました。

オスモの担当者に相談したら、

「多めにサンプル作成して
お送りします!」

と嬉しい対応をして頂きました。

さすが、オスモです。

そして、木材に8種類塗装したサンプルを送ってくれました。

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練馬の家:塗装工事(YDS建築研究所)

写真はそのうち、塗装のサンプルです。

こうして実物で見てみると、写真で見ているのとは全く違うイメージになります。

サンプルを建主にもご覧いただき、最終決定しました。


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練馬の家:塗装工事(YDS建築研究所)

このプロセスでオスモの担当者に相談したら、なんと担当者の方が、

「木によって少しテクスチャーが異なるので、
僕(オスモ担当者)が現場行って試し塗りします。」

と言ってくれました。

しかも、

「無料で
対応させていただきます!」

とのことで、現場に来てくれました。

本当に嬉しいことです。

現地の梁にも、サンプルから絞った3種類の塗装を少しずつ試し塗りしました。

「この色が
デザインに合いそうだ・・・」

と考える塗装色がありました。

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練馬の家:コンセプトドローイング(YDS建築研究所)

そして、建主にも現場でご覧いただいて、

「この色で
いかがでしょうか。」

僕たちが一番オススメな色を推薦しました。

「そうねえ・・・

うん。確かに、
オススメの、この色がいいわ。」

と、僕たち推薦の色で、塗装の色が最終決定しました。

手間がかかりますが、こうして、実際の見え方を、塗装前に確認して頂ければ、建主も満足です。

僕たち設計者からしても、最終イメージを固めながら進めてゆけます。

そして、梁の塗装が完了しました。

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練馬の家:塗装工事(YDS建築研究所)

最終イメージに、一気に近づきました。

スリット窓の光もイメージ通り「光をすくい取っている」のが確認できました。

リノベーションの際には、既存の柱や梁は出来るだけ使うようにしています。

昔の家は真壁造りが多いので、柱も梁も欠き取られていることが多いですが、それもまた風情です。


既存の建築に対する敬意をもって、出来るだけ既存の構造は活かします。

「あるもの活かして、ないものつくる」です。

腐食してしまったり、どうしても構造体力上問題がありそうな場合は、交換して新たな柱や梁にすることもあります。

「古い木材と新しい木材の対話」です。

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練馬の家:塗装工事(YDS建築研究所)

階段脇の既存の柱は、大きな問題もなく比較的綺麗だったので、そのまま使います。

現在の木造新築では、乾燥材が一般的です。

角柱に背割れ(写真で垂直に欠き取られている部分)を入れることは、ほとんどありません。

昔は構造材に乾燥材を用いることが少なかったです。

そのため、施工後に少しずつ乾燥が進んだ際、柱が反ったりすることがないように、背割れを入れていることが多いです。


今では丸柱等を除いて、ほとんど見かけることのない背割れ。

この「柱の背割れ」は、古い木造住宅ではよく見かけることがあります。

それもまた風情ですし、リノベーションらしいです。

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株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


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