戸建住宅リノベーション工事・プロセス 1〜練馬の家・デザイン・コスト・既存図面〜|東京の建築設計

query_builder 2023/06/22
戸建て
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練馬の家:リビング(YDS建築研究所)

私たちが設計した、「練馬の家」のリノベーションの工事プロセスの話をご紹介してゆきます。

リノベーションは、「建築を再生させる」という意味では、とてもやりがいがあります。

その一方で、実はリノベーションの設計は、新築の設計よりも大変なことが多いです。

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練馬の家:解体工事(YDS建築研究所)

設計する際に、今ある既存の建物をよく調査して、それを図面に復元する必要があります。

そのため、新築にあるような法律的な申請がなくても、業務の手間と時間が結構かかります。

そして、工事コストが、意外と高くかかることがあります。

丁寧に「内部や外部の一部を壊して、新たに作り、補修して・・・」が必要なリノベーション。

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練馬の家:解体工事(YDS建築研究所)

その部分で、大工さんの手間・時間が、意外にかかるため、コストアップになります。

新築と大して変わらない金額が、かかる場合もあります。

場合によっては、「新築以上のコストとなる」話を聞くこともあります。


私たちの設計は「コンセプトを大事にしながら、合理的な設計」を心掛けています。

そして、出来るだけコストを合理化して低減しながら、住みやすい空間づくりをしております。

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練馬の家:解体工事(YDS建築研究所)

最近は色々と分かってきたことが多いので、リノベーションの設計のコツが分かってきました。

そして、リノベーションのコスト管理もポイントが分かるようになりました。

コスト管理は、新築よりも難しい面があります。


「解体してみてびっくり」ということも、リノベーションではよくあります。

「びっくり」という事態が発生した時は、現場で建築会社と協議します。

その場合も、出来るだけコストアップにならないように心掛けています。

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練馬の家:新築時上棟(YDS建築研究所)

古い木造住宅だと、図面がない場合もあります。

その場合は、図面を復元するだけでも、結構な作業になることもあります。

図面があっても、工事中に柱・梁の位置や大きさが、図面と全然違うことがあります。

昔の建築中の写真、特に上棟の時の写真があると非常に役立ちます。

木造住宅の場合、「柱がどこにあるか、どのくらいの大きさの梁がどこにあるか」がとても重要です。

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練馬の家:新築時上棟(YDS建築研究所)

上記のような写真があると、とてもよく分かります。

柱は現地調査で大体わかりますが、梁は天井裏をみても、よく分からないことが多いです。

住まいのリノベーションをお考えの場合、ぜひ、昔の図面・工事の写真を探してみてください。

部分的な軸組(柱・梁の構成)写真も、とても貴重な設計の手掛かりになります。

次回は、解体工事の話です。

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株式会社YDS建築研究所

東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館6F

TEL:03-6272-5572


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