木造
2階建
建主のご希望は、吹抜部分に子供部屋を増築し、多くの書籍の為の本棚でした。 既存の木造軸組(木造の柱や梁などで構成される工法)の構造を活かし、新しくつくる空間と対比・融合させる事が大きなテーマでした。 増築する子供部屋と書斎を本棚によって区切り、分けることにしました。
部屋と部屋の間は、あらわれた木造軸組と本棚によって緩やかに空間がわかれます。 既存の木造軸組はあらわしとし、白い本棚と古い木材がぶつかり合い、お互いの素材感の違いが空間に緊張感を与えます。
白い本棚の開口をくぐり抜けると、そこには木造軸組と一体となった本棚が現れます。
軸組と本棚それぞれの構成が明確になり、まるで本に囲まれた空間となります。 本棚と木造軸組が一体となるようにデザインすることで、新しい風景がこの住宅の内部に現れたと考えます。